海洋民族:地之巻の後編

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 融合の縄文血筋は相手方へ「うつ移」り、二世代一組で血筋を継承しますので、代を継ぐ場合も常に「うつ遷」る遷都という状態になります。

 これにより、血筋に伴う系列も同時に入れ替わってしまいます。以下、続き。


テリトリーが一旦入れ替わる
 先に「海洋と山間」各系列二世代の三形体から生ずる三血筋を単純に横並びの表にします。
= 注意事項 =
 ここでは各血筋ごとに彼等が移動するために、下記横一列に並ぶ表は単なる参考程度に理解しておくのが無難です。

= 重要事項 =
上段「海の元」の中間筋は「地の基」へ移動して、抜け出た後は「から」。
下段「地の基」の中間所帯は移動せず、既存の代表筋とは無縁。

= 確認事項 =
 各世代の男性各三形体は前代の男性代表血筋を全員が受け継いできますので、夫々遡ると最初の縄文海洋民族の男性「あ」に全てが単純に辿り着きます。

= 縄文血筋 =
■ 第一世代‥ 兄/姉が縄文系 ※1
■ 第二世代‥ 弟/妹が縄文系 ※13

海洋系列(ひ/た)
長男 次男 末弟
※1 ___
1112※13 ___ 171819
山間系列
長女 次女 末妹
1112※13 141516 171819

 海洋中間筋「か」の各男女は本土へ移動し、山間「あ」とする純粋な縄文血筋との融合で、独立した山間組織を構成します。

 上段の海洋系列とは男性代表が一世代ずれて「かあ」と下で組織するのが山間系列です。

 この「かあ」二音は濁音「が」と短縮して海洋と区別しておき、幾代もの後には「純粋な縄文」その対象者が途絶えた事で、次の展開となります。

 まず「海洋と山間」の各中間血筋だけが直接、縦に結び合う事で「かが」という所帯が誕生します。海洋と山間の各代表世代が重複して互いに同世代となります。

 その構造は、各中央の三形体の左右の並びが縄文と大陸系の両血筋が鏡のように反転し、さらに各代表系列が下図のように相手側のテリトリーへと入替わる二組となります。
「海洋と山間」各代表世代
= 重要事項 =
 この「かが」は中間血筋の所帯がゆえ、この時点でも各組織の両端の代表筋とは無縁です。

= 注意事項 =
 同世代の二兄弟は夫々の血筋が逆ですが、ここでは一時的に単に二列に対峙させ、参考として同時に表します。

 海洋の次男「か」が抜けた場所には「が」即ち、山間所帯「かあ」と入れ替わり、中央の並びは本来の血筋とは鏡のように、上下左右ともに反転します。

 上下が互いにねじれて、中央での各大陸系血筋は「妹16」と「姉4」になります。

= この表の中央は山間所帯です =
長男 次男/次女 末弟
1415妹16
111213 姉4 171819
「長男と次男」の組で海洋と山間とが入れ替わるならば、次の複合では
「次男と末弟」の組で両組織を再度反転させて海洋系へ元に戻し、
 この二組において、ねじれた中間所帯の逆血筋とで夫々を繋げようとします。

 しかし、既に海洋と山間での代表世代を互いにずれて含み持つため、これまで対象ではない別所帯からも、各代表をめぐり混迷します。

 海に生み、続く列島へ海産みて、
海「うつ移、遷」る「つ津」より、
本土に清音「ひ」が誕生した事で
「つひ終、遂」をむかえます。
∴ 既存制度の崩壊、別れの言葉
 前項までに説明したように、孤島及び列島全域は既に両融合民族で構成され、各要人は暮秋「出雲」に集い、収穫祭を兼ね複雑な男女の仲を取り持ちします。

 そこへ「あひだ間」世代の未練、海洋男性の「ひ」が伺います。

 清音の海洋血筋「ひ」を受けながら、濁音の山間代表系列「だ」である勤めでの「す洲」が「ず」れて泥に「なず泥、滞」み滞る彼女は、彼を見て毅然として曰く。

「愛しの貴方。ご覧の通り、ここにおられる千五百ものうち千人(2/3)は、こうして私共がお食事お世話しております、、、遅すぎました。」

と、その目にひと「しづ沈」く「しづ間」かに「みづ水」の「ひか」るを見て彼は「みづか自/身」ら彼女の「みずか親」を思った。

彼女には海洋の浦血筋「」が
「ひそ間」かに入れ替わり
「たて縦」に流れている。

「よし縦や」と別れの決意を下した彼の目からは、みるみる血の涙が溢れんばかりに滴り落ち、秋深き山間の地を真っ赤に染め、浸み込み、行き渡った。

「からくれないに水くくる」
「みづ水」と「みず水」

 永遠とも思える一瞬の間に二人は目を合わせ、永遠にサヨナラの言葉なく別れの幕は閉じた。

「よし縦や」の「たて縦」
 複合融合の最初は山間代表「だ」の弟から結ばせた「ひだ」でしたので、次は海洋系列として兄の「たび」を単に上にした参考図です。

 北九州から出雲へ、同制度で
「たび度」重ねる「たび旅」の
「たて縦」の越し方。

二兄弟の縄文血筋は世代ごとに逆
海洋系世代:上段「たび」下段「ひだ」
長男 次男/次女 末弟
1415 16.妹
111213  4.姉 ※171819
縄文系血筋:「た※1」と「ひ※17
大陸系血筋:「16」の妹と「4」の姉

 兄「た※1」が「16」の妹と結び、次の世代では末弟所帯の長男「ひ※17」が「姉4」とで結ぶ「かたち」です。

 二世代目の清音「ひ」は山間に訪れた際の濁音「び」を水で洗い清める作用となり 次に「次男と末弟」の組で 海洋系組織に戻ることを示唆します。

 この男性も「ひ」であり、長女「ひ」との組合せは従来通りで正当性を主張するも、二世代目となる右端の末弟に縄文血筋を橋渡しできておらず、末弟所帯の「たち質」の「ち血」が「たが違」うため皆の賛同を得られません。

 ならば自身「た」に成りませと、彼は一世代上の叔母「妹16」とも結ぶのです。
二世代にわたる同母体
 一人の女性が二世代にわたり同母体となる重複した融合所帯の確立。

 弟所帯の「ひ」でもある「だ」を上の清音「た」系列へ、次男所帯「かが」と同様に世代を重ねます。

「たち質」の「ち血」が「たが違」う
弟所帯の「だ」が叔母である一世代上の「た」系列と結び、両組織の代表系列は同一世代の「ただ」となります。

 これを 「ただ直」ちに「ただ質」した「ただ正」しい所帯と認識し、よりて、右の弟所帯だけ世代を反転し「なお直」し「※ただ19」が端の縄文系代表「末弟」となります。

hitohi
「妹16」と「姉4」が大陸系の血筋であり
第一世代の「妹と兄」が結び、次に右側の世代だけ 血が「ちぢ縮」み「姉と弟」とが二世代目で結ぶ事で、二世代一組の継承制度を維持します。
「いもせ妹背」
 海洋系列の中間に山間所帯を「つ詰、積」めた二世代を「姉と弟」を対峙させた意味合いを含む「いもせ妹兄、妹背」と申します。

「はし端」と「へり縁」
端の代表「長兄筋の長男」や下段「末弟筋の末弟」にあたる両外側に対して、次男所帯内側の両端を「ふち縁」又は「へり縁」とします。

 次男所帯「か」は出雲から 列島全域へと 各男女が結ぶ聖域であり、前項の重ねるを「へ重」と数えているならば、内側の「へり縁」をして「えにし縁」とも申します。

 外側の「はし端」には従来の代表血筋が「はな端」から「おはし」ます。
三段階に発展した「重複融合」
 代表筋とはこれまで無縁とさせた山間の中間所帯「が」を「がり許」として許し、縦も「ゆる縦」すがゆえ旧制度へ組み込みます。

 同時期に片方の末弟所帯「だ」だけを上の世代「た」に重複させたので、既に山間との複合融合されていた血筋「ひだ」とも同時に同世代となります。

 これが三つの「もと」の血筋が重複される「みのもと」の「はじまり」となり、次男の中間所帯から以前から温めていた懸案「から空」を「はじめ元」とする

新規「」が宣言され、これは
海洋「」の代表でもある「あた」、
海洋「」と結ぶ山間代表「ひだ」血筋にも「あた中」ります。
「まさ当」に「まさ勝」る
大元の「か」
「か」に生じた「あ空」は、既に複合融合している山間代表「ひだ」でもあり、三重となる血筋「ま間」は「まさ正」しく正しい「あひだ」とします。

「長男から次男」の組では日が下がり、又「末弟から次男」の組へは日が上がり、同一母体での二世代に渡る日は「がり許」を通じて上がり下がりします。

 こうして「ひ日」に当てる
」血筋は「か」と重複し、同世代となる「」と結ぶ「が」は「ひか」り「かが」やくに正哉(まさか)と「たた称」えます。

 重複融合の 同一母体は 二世代で 昼と夜の「ひとひ一日」と知らすべく、光の中では時間軸がないかのごとく、再度、融合制度の「はじまり」を始めます。

 新規構成する「あ」からは、地に定着する元「ら」とで「あら荒」すや「あらし嵐」の抗う作用となり、汚れを洗うとも「あら表、現」わす「あら」です。

海洋代表の清音「た」へは
「あら新」たし「」を「た」し「あらた改」めて、山間へは一旦「たた」ずみ、ふたたび海へ「たた」むように戻す「」です。

 これを以て「たた」る作用では、代表とは無縁である「が」が「あ」がり「あが崇」める死生観に「あた能」う最初の三音「あたひ値」を一つにたたみ「ね値、音、根」とします。

 新旧二つの代表「た」は、前編で説明してある「ひ」と同様に「訓読み」自体に学術的な根拠の更に故とすべき原点があるはずだとする
ここで展開した説明は「まさか正哉」へ旅の便りになれただろうか。

「がり許」である「もと許」は、各代表世代が三重となる状態の「から空」である「あ空」へ上がり込み、二世代一組での縦を「ゆる縦、許」す進化系だと「そら」で言えるまで
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