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BOOK

縄 文 海 洋 民 族 幻 想 (海之巻)

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 氷河期である数万年前の石器(黒曜石)が日本列島において多数出土していることで、その頃には人が生息していた形跡だと認識されています。

 氷河期が終わると温暖化による海水面の上昇が起こり、現代との比較では百m以上もの海抜差ができたそうです。では海岸沿いの周辺で離れ島となる、又は水没する土地に居住していた人々は、いったいどうしていたのでしょうか。

リンク(参照)
旧石器時代-古代-現代における海水面・地形の変化
日本列島の旧石器時代遺跡

~ 序章 ~

メイドインジャパン
 黒曜石は年代も産地も特定ができ、孤島を含む限られた産地での石器が列島内広域に、多岐にわたり出土いるそうです。しかも、旧石器時代の日本産だと認定できる石器が大陸部においても発見されているそうです。さらに新石器へと時代を区切り、土器を形容する縄文時代を含む多様な遺跡類は十万ヶ所以上を数えます。

 上質な文明の利器「メイド イン ジャパン」を送り出していた旧石器人は未定義とし、その後の縄文人は世界最古級の類である土器や、驚嘆すべき造形美を兼ね備えた土偶等を残します。他にも世界最古の漆塗り装飾品をはじめ漆塗りの織物、赤色漆塗りの土器なども出土しているそうです。

 この縄文の晩期に至ろうとする頃には強い寒冷期が続いたらしく、再度広がる海岸沿いの地域や各離島に居を構えていた人々がいたとします。しかしまた、現代の基準水位へと海水面の上昇が繰り返されたことで、彼らは北や南の内陸部へ移動したり、島や後退する浜での生活を余儀なくされたはずです。

 これまで居住していた土地が海中に消える、又はその孤島での生活圏を想定し、これより特異な文化的縄文資質を加味する「海洋民族」の創作を始めます。

リンク(参照)
隠岐の歴史/ 黒曜石
隠岐:半島から孤島へ

~ 海之巻 ~

縄文「海洋民族」の拠点「しま」を想定する
海図   ここで言う「海洋民族」は、氷河期では列島と陸続きであった半島の「隠岐」を中心に、縄文期にも更に発達せざるをえない海洋技術をもっての東西南北にわたる山間部の人達との交流がもともとあったとします。

 また、多くの縄文遺跡類が発掘されている
「対馬」及び「壱岐」へも同様とします。

 孤島及び列島内に対しても、文明の利器である石器や土器に込められた文化的形容変化の共有性など、交流及び流通を担う縄文「海洋民族」は、その一万年以上もの長きを世界に類を見ない程の平穏をもたらす「領土を主張していない」人々とします。

 彼らは列島の「へり縁」である浜や川辺に「す住」む「す洲」を「くに」とする意味をも持たせており、隠岐の離れてしまう孤島の状態からでも、本土においての拠点とすべき関係として「出雲」を想定しておきます。

リンク(参照)
【しま洲】漢字辞典オンライン
 
異民族(異なる資質形体、遺伝子)の融合
 縄文晩期の最終、此処におき異民族同士が融合する子孫をもうけ、代を重ねるごとに、その各子孫に共通性があることを彼らは認識していたとします。

 異なる遺伝子の融合では片方の資質だけあらわてくるのがそれぞれ一つ、程良く融和されるのが二つ、計四つで示されたのが基本的な遺伝子の法則でした。

 第一子は性別を逆に相手の異なる資質を男女相互に強く受け、次世代同士では隔世遺伝として長男が祖父、長女は祖母の血筋を受け継ぎます。
 

 はたしてそうか。
確かな根拠と論証があるわけではないのですが
異民族とはあきらかに異なるとさせた縄文の遺伝子からは
第一子と末の子、その間の子にも見かけ上、何らかの違いがあるはずです。
 
※この異民族は、単に異民族、あるいは大陸系とに表現します。


縄文「海洋民族」第一人者とする男性と異民族の女性とが融合
 明らかに異なる二つの民族融合からは、基本的に 三種類の融合形体 が生じ
当初においても彼らは下記の三形体を認識していたとします。

【長男】… 大陸系の資質を主に受け継いだ形体
【次男】… 大陸系と縄文系、二つの異なる資質が融和した形体
【末弟】… 縄文系の資質を主に受け継いだ形体

※ 姉妹の場合も同様とします。
 
 融合時の当初では
縄文の所帯による縄文の言語?
異民族の彼女が使用する言語?
しかありません。

 ここでの「五十音」成立期は、まだ先の事になりますので
下記説明は便宜上の「音」として適時これらを利用します。

縄文「海の元」は「あ」

第二世代は、はじめに束ね、相対的に断つでもある区切り
 発起の元の作用「た」

第三世代は、次の隔世代で、その「継承者」を生みだすべき血筋
 内に込めた作用「ひ」としておきます。

なお、隠岐はもとより、これより示す二つの島も単純に対とするだけの
便宜上の仮に示す「島」の想定とします。
 
「海の元」とする「す洲」においても「す住、棲、清、澄、済」むや
「す過」ぎし作用「す透」ける海底都市?とでも仮にしておきます。
 なお、ここでは上記の各漢字に「す」の訓読みがあるのではなく
 のちにおいて「す」の音に漢字を当てはめている発想になります。
 
「海洋民族」の北九州での拠点、「対になる」二つの島
系譜  一夫多妻はふまえたうえで、これより常に
相反する血筋同士で結ぶことで「融合」とし、
以降も同じ意味合いとします。

 縄文海洋男性「あ」は大陸系女性と結び
次世代は束ねる「た」とします。

 第一子の長兄「た」は相手の女性が隠れもつ資質、即ち祖父の隔世遺伝、大陸系資質を強く受けきわだちます。

 彼は壱岐島で一夫多妻としておいた融合後の縄文娘と結び、生まれた
第一子が三番目の系列「ひ」となる男性です。

 ところが、この長男「ひ」には縄文娘の「隔世元」祖父の縄文資質が出てきたために、彼等は各血筋が一代ごとに反転してしまうことを認識します。

 かたや、末弟「た」は長兄とは「さかさ」に縄文系資質を体現しているため
元の系列である「あ」と同様に対馬において融合後の大陸系の娘と結びます。
ここに誕生する姉妹の三形体も男性兄弟の場合と同様とします。

 続く壱岐島の縄文資質の長男「ひ」と各資質を逆に継承する
対馬での大陸系資質となる長女「ひ」とが結び、次の世代をまた「た」とします。
 
縄文血筋の継承
 始めの系列「あ」の隔世代に生まれた第一子「ひ」が、最初に区別していた
縄文系男性と大陸系女性との組み合わせに戻ります。 ※ 上図を参照。

「あ開」けるには「ひら開」くでの「ひ」が内在し、元を「あ」とさせたので
「あ」と「ひ」は「あひ相」対する同系列とみなし、系列「ひ」の次世代は
また次の「た」となる北九州「ひた」二世代ごとに繰り返す構造とします。

隔世遺伝の例:三形体の単純な流れ
■世代「ひ」
  兄が縄文系、次男が中間血筋、弟が大陸系へと流れ
■世代「た」
  兄が大陸系、次男が中間血筋、弟が縄文系へと血筋が反転
 

 これより、融合後に誕生する三血筋ごとに異なる各所帯を築くことになり
父と母はもとより、子供達を含めて家族が別々に暮らします。つまり
 
 縄文系所帯で生まれる第一子の大陸系、第二子の中間筋も
 所帯血筋がそぐわず、それぞれの各地域へと流します。
 
 反転する左右の各血筋は隔世代において元に戻り
「ひ」「た」二世代一組で一代とします。


各所帯間で「ひ」を送り「ひ」を迎え、結ぶ「をひ」
 父と母は別々の島に暮らす一夫多妻の通い婚の体制の中で、融合後の大陸系血筋である女性「ひ」が、婿となるべき男性を迎えることになります。

この相手が先に縄文血筋を送り出す男性「ひ」の
継承伝承する作用「を」を冠する長男「をひ甥」であり
世代間の母体こと大陸系血筋である長女「ひ」との融合で
代表系列「た」の縄文血筋を継ぐ末弟を「ひこ孫」とします。 「ひこ」の説明

「をひ一ひこ」とする表に出てこない世代間の「あひだ間」こそ
「地の合成」の元「ま交、雑」ぜる作用音を伴う「ま間」であり
「ひこ」或いは言う「まご孫」とも申します。       

リンク(参照)
【 交雑 】デジタル大辞泉
【あひだ間】学研全訳古語辞典

縄文血筋の継承は二世代で一代とする
「ま間」を「あひだ間」とする「ひ」世代は「ま混」ぜる作用音を伴う
「ま待」つや「まだ」であり「ひこ」の隔世代で一代と致します。

 おなじく、孫の子は親の血筋「ひ」に戻る事で「ひまご曾孫」。※
 ひいては、曾祖父も同「ひ」じじ、又は「ひい」じい、などとします。
 ところが【曾:ソウ/漢、ゾ/呉】には「ひ」の訓読みがない。即ち
 かつては「ま曾」。

参照リンク【ま曾】漢字辞典オンライン
※※【ひひこ曾孫】デジタル大辞泉

 はたして「ひ」は
「訓読み」自体が学術的な説明以外に故とする原点があるはずだ、 とする
ここで展開する理屈に従うかは、既に貴方自身の感性によります。

ここでは数学(集合)的な思考をするため、その再確認として
ホームページの趣旨
を再読して下さい。
 



既成歴史観から逸脱する数学的超難解な読み物「縄文のひかり」

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平成十五年五月五日~  ジヲ・モンジ 著